商業施設における顧客の滞在時間を伸ばすため秘策について
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商業施設では売り上げを伸ばすための施策として、キャンペーンやセール、イベントの実施など数多くの取り組みを行っています。しかしこれらのプロモーションの効果は一過性に過ぎず、キャンペーンやイベントが終了したら再び客足が遠のいてしまい、リピーターを獲得するのが難しいといった課題が常に付きまといます。
用事が済めば施設での滞在を終えてしまう顧客も多い中、近年では「商業施設における顧客の滞在時間を伸ばすことで売り上げアップを図る試み」が盛んに行われるようになってきました。
顧客の滞在時間を延長する施策の例としては、
- 顧客の様々なニーズを満たす施設(銀行、クリニック、飲食店など)を併設する
- 豊富な店舗数、斬新な施設デザイン、ディスプレイなどで顧客を飽きさせない工夫を施す
- 買い物がしやすいように店舗面積をたっぷり確保しつつも、広さを感じさせない空間を演出する
- フリースペースやキッズスペースの設置
- BGMや香りを活用し、居心地の良さをアピール
といったものがあります。
さまざまなサービスに目を向けてもらうためには、「店舗レイアウト」や「入居する店舗の選定」も重要です。顧客の導線を単純なものにしすぎるとかえって買い物が効率的に済んでしまい、滞在時間が短くなってしまう可能性も。
そのため
- あえて店舗の間隔を一定にしない
- 独創的なデザインで視線を惹きつける
- 話題性のある店舗を入店させる
などして、顧客の導線に変化を持たせている商業施設も増えてきています。
さらに「駐車場」の在り方も顧客の滞在時間を左右する要素の1つ。
一定の買い物や消費を行えば駐車料金が無料になるところは多いですが、駐車料金がかからない商業施設もありますので、「家族で長時間滞在したい」、「買い物のあとに食事したい」といった場合には、利用者は駐車場の料金体系も把握しておくとストレスなく楽しむことができるでしょう。