使用済み容器の回収リサイクル～プラスチック問題解決にむけた企業の取り組み～
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プラスチックの大量消費や海・森への不法投棄などによるゴミ問題や生態系の破壊などが国際的な課題となって久しいですが、近年こうした環境問題の改善・解決に企業が積極的に取り組むケースが増えてきています。
たとえば、ショッピングモールやスーパーマーケットを手掛けるイオンでは「未来の子どもたちにより良い地球環境を引き継ぐために」と称し、
・植樹活動
・買い物袋持参運動
・イオンの森の循環プログラム（木を植える・育てる・活かす取り組み）
・店頭での資源回収（紙パック、食品トレー、アルミ缶、ペットボトルなどが対象）
・環境配慮型商品の開発・提供
などを実施しています(参考URL：https://www.aeon.info/sustainability/environment/）。
また2021年6月4日からは、「グラムビューティーリサイクルプログラム」という新たな取り組みがスタート。本州や四国、九州のイオン87店舗の化粧品売り場内に回収ボックスが設置され、ヘアケア・メイク・スキンケア容器などの回収を行っています。このプログラムは、「捨てるという概念を捨てよう」というミッションのもと世界20ヶ国以上で廃棄物問題に取り組むソーシャルエンタープライズである「テラサイクル・ジャパン合同会社」と化粧品および日用品メーカー(コーセー、日本ロレアル、P&G、資生堂)が協同して行うもの。
上記ジャンルの商品であれば、メーカーや購入場所の如何を問わず回収が可能となっており、集められたプラスチック容器は、洗浄・粉砕後にペレットにリサイクルされ、その後「エコバッグ」や「買い物かご」といった新たな資源へ変貌を遂げる見込みとなっています。
化粧品や日用品のプラスチック容器ですが、使用する機会は多いものの、大半がゴミとして捨てられている現状があり、リサイクルや再生利用は日本のみならず世界的な課題の１つ。
こうした企業の垣根を超えた取り組みによって、プラスチック容器の回収および再生利用に包括的に取り組むことで、プラスチック問題の解決や資源循環推進の大きな一歩となることが期待されています。
＜イオン グラムビューティーリサイクルプログラムの概要＞
・回収スタート日：2021年6月4日～
・実施店舗：本州、四国、九州のイオンまたはイオンスタイル内の化粧品売り場(87店舗)
・回収対象商品：メイク・スキンケア・ヘアケア・ヘアカラーの使用済み容器
・回収対象外：上記対象以外の空き容器、紙箱、エアゾール缶、発火危険のある容器など
・プログラムの詳細URL：https://www.terracycle.com/ja-JP/brigades/glambeautique