スペースを有効活用した新しい売り場づくりへ!「オフィスグリコ」で小売DXを加速する無人店舗の実証開始

サービス

株式会社日立製作所は、グリコチャネルクリエイト株式会社の協力で、グリコチャネルクリエイトのサービス「オフィスグリコ」を活用した小売DXを支援する無人店舗の実証を、日立の事業所内にて開始します。

小売業界では、人手不足による省人化と売上向上の両立が課題です。消費者の購買行動が多様化する現在、購入履歴や行動ログといったビッグデータを活用したマーケティングやパーソナライズサービスへ関心は高まっています。このような背景から、無人店舗のニーズは高まっているものの、さらなる利用拡大に向け、在庫管理や商品補充の最適化、売れ行き把握、消費者の購買行動や好み等に基づいた新しい買い物体験提供機会が求められています。

この実証実験では、生体認証での本人確認や自動決済、センサー活用による購買行動ログの取得、デジタルサイネージといった日立グループの開発したテクノロジーがいくつも組み合わされています。小型無人店舗のサービスコンセプト「CO-URIBA(コウリバ)」のもと、「オフィスグリコ」などとの実証を重ね、空きスペースの有効活用やデータ分析によるマーケティングなどにつながる、新しい売り場づくりの仕組み・サービスモデルの検討を進めていく予定です。

CO-URIBAについて

(1) 生体認証やセンサー機能によって、手ぶらでシームレスかつ安全な無人店舗を実現

利用者は、生体情報とクレジットカード情報を事前登録しておくことで、利用時に本人認証を行い、商品を手に取り店舗エリアから離れるだけで自動精算が可能。商品棚と天井に設置した高精度センサーにより、小型・軽量商品も認識可能であるほか、一度手に取った商品を棚に戻した場合はキャンセル判別することができます。

また、生体認証により、スマートフォンやクレジットカード、現金などを持たずに手ぶらで買い物できたり、生体情報の悪用を防ぐ日立独自の特許技術を活用しており、セキュリティ面でも安心です。

(2)購買情報や行動ログを活用した在庫管理、消費行動の分析によるマーケティング高度化を支援

「CO-URIBA」を活用することにより、利用者の好みを収集した商品開発・マーケティングができるほか、購買状況をタイムリーに把握、在庫管理の最適化や売れ筋商品の迅速補充を可能にします。

■今後の展望

売上向上につながるマーケティング機能をさらに強化、たとえば、入場時の認証情報をもとにしたパーソナライズ広告や、手に取った商品に応じた広告やカロリー・栄養成分等の情報、施設のお知らせや天気予報等のお役立ち情報をリアルタイムに表示する機能の実装などを検討。オフィスやテナントなど空きスペースの有効活用を検討する事業者のニーズを捉えながら、小売DXを加速する新たな売り場づくりや買い物体験実現に取り組んでいくとのことです。