行動変化が影響?2022年 上半期売れたものランキング

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株式会社インテージは、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+®(全国小売店パネル調査)をもとに、日用消費財の中で何が売れたかを推定販売金額の伸びから振り返る「2022年 上半期売れたものランキング」を発表しました。

順位 カテゴリー
1 オートミール
2 検査薬
3 鎮暈剤
4 口紅
5 使い捨てカイロ
6 冷凍水産
7 解熱鎮痛剤
8 口腔用薬
9 乳酸菌飲料
10 日焼け・日焼け止め

1位・オートミールは3年で13.5倍、乳酸菌飲料とともに健康需要にマッチした結果に

新型コロナ3年目の上半期に1位となったのは「オートミール」です。今年に入っても大幅に数字を伸ばしたものの、コロナ前の2019年と比べると販売金額は1,348%に達しました。低カロリーで豊富に食物繊維を含むといった健康・美容の需要に見事応えた形です。日本の朝食の顔でもあったコーンフレークを、オートミールは昨年11月に販売金額で逆転。急激に日本の食卓で存在感を大きくしていったかを証明した結果となりました。

同じく9位・乳酸菌飲料も、腸内環境改善やコロナ禍で多くの人が問題を抱えた睡眠改善といった需要にあやかり数字を伸ばしました。コロナ禍における健康需要は大きなニーズがあったようですね。

また、オートミール同様に食品でコロナ前より数字を伸ばし続けているものに、6位・冷凍水産があります。魚介類を長期保存できるうえ、簡単に加えてワンランク上の料理に仕上げることができる点で大きな支持を得たようです。

2位・検査薬は市販のコロナの抗原検査キットなどで大幅増

2位・検査薬は、市販のコロナの抗原検査キットなどが購入された影響から172%と大幅な伸びを見せています。コロナ初期は病院に行っても検査も受けられないという事態が続出していたものの、商品の増産により新しい市場を作った形となったようです。

また、7位・解熱鎮痛剤はコロナワクチンの副作用対策、コロナで自宅療養する時の準備として広く買われ市場が拡大しました。8位・口腔用薬は、感染予防のための手洗い・うがいの徹底により風邪・インフルエンザの発症が減少したため売上げは落ちたものの、復調し始めているようです。

外出増で口紅、鎮暈剤、コロナで販売苦戦だった代表的商品が復活 

人が外に出ることによってこれまで下火となっていた商品が上位に顔を出してきました。その代表格として4位・口紅は大きく回復してきています。コロナ禍で外出をしないので化粧をしない、外出してもマスクがあるのでしない、という二重苦に苦しんでいたのが口紅でした。ランク外の頬紅も、外出が増えて数字を大幅に伸ばしました。5月20日以降のマスク規制が緩和により、さらに伸びることも期待されています。