食料品の値上げに関する調査~値上げにより買い控える人が最も多い商品は「ビール」

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株式会社ネオマーケティングは2022年6月3日(金)~2022年6月6日(月)の4日間、全国の20歳以上の男女を対象として、「食料品の値上げ」をテーマにインターネットリサーチを実施。今年1月1日~6月1日の5か月間で4770品目が値上げされ、年内では累計1万798品目の値上げ計画が判明している現在ですが、今後も値上げが予想される中、人々はどのような意識でどのように行動をしていくのかが調査結果から見えてきます。

食料品の値上がりを感じている割合は85.5

ネオマーケティングの調査結果によると、直近3か月で食料品を購入する際、値上がりを感じているかについて「とても値上がりを感じる」「やや値上がりを感じる」と回答した方は85.5%となりました。年代別にみると、20代が76.5%と最も低く、60代以上が89.5%で最も高い結果になっています。

値上がりを感じている食料品

値上がりを感じるのは「野菜」が最も高く、2位の「肉・魚」に21.3ポイントも差をつけました。野菜は収穫状況によって常に価格が変動しやすいことから、値上がりを意識している方が多いようです。性別、年代別に見ると「野菜」の値上がりを感じている方は、女性が男性よりも14ポイント高く、年代が上がるにつれて値上がりを感じる結果となっています。

また「調味料・スパイス」においても11ポイントほど男性より女性の方が値上がりを感じていますが、一方で「惣菜・お弁当」では女性より男性が15ポイント近く高い結果に。男性と女性で値上がりを感じる食料品が異なるのが見て取れます。

値上がりによって買い控える商品

値上がりを感じている商品について買い控えるかを伺ったところ、「買い控える」「やや買い控える」と回答した方の最も多かったのが「ビール」。また、「缶詰・瓶詰・乾物」「惣菜・お弁当」「レトルト・加工食品」など、食材を調理すれば代替できる商品や「スイーツ・お菓子」「アイス」といった嗜好品が上位に集まりました。

普段同じブランドの商品を買っている商品ジャンル

普段同じブランドの商品を購入している商品は、「牛乳・乳製品・卵」「チーズ等 加工乳製品」がトップ2となり、これらのジャンルは同じブランドの商品を購入する方が多い結果になっています。しかし値上がりによって、普段同じブランドを購入している商品ジャンルより、安い商品を購入している商品ジャンルには、「牛乳・乳製品・卵」で39.1%、「チーズ等 加工乳製品」「レトルト・加工食品」「水・お茶」、「麺類」、「野菜」などは40%を超える方が別の商品を購入しているとのこと。値上げ時により安い商品に切り替えられやすい商品となっているようです。

外食時の支払いが値上がりした時の行動

最後に、外食時の支払いが値上がりした時の行動について、「控える」「やや控える」と回答した方は64.6%とやや高めに。その一方「控えない」「あまり控えない」と回答した方は11.1%。外食の支払いが値上がりした際の行動についてもかなり意識する方はいることが見て取れます。​