企業のSDGsにおける取組状況と意識調査

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マーケティングオートメーションツール「SATORI」を開発・提供するSATORI株式会社は、マーケティングやセールス部門に従事する企業の関係者620人を対象として、「MA導入実態調査」と「企業のSDGsにおける取組状況と意識調査」を実施しました。

調査結果

・SDGsの認知は9割近くもあるが、取り組んで成果が出ているのは3割程度
従業員300人以上の企業では全体より高めで、5,000人以上では5割以上も取り組みが進まない理由の1位は「社内の人材不足、推進する部門や組織がないため」

SDGsの認知度に関する質問については、全体の84.7%が認知理解しており、「知っているが理解していない」の12.7%と合わせて、97.4%は「SDGs」という言葉を認知していた模様です。一方で自社の取り組み状況について聞くと、「積極的に取り組んでおり成果が出ている」のは全体の33.4%に留まっています。「取り組んでいるが成果が出ていない」が32.0%、「取り組めていない」が28.0%と、課題感を感じる企業が大半という結果ということでした。

「取り組んでいるが成果が出ない理由」や、「取り組まない理由」として、「社内の人材不足、推進する部門や組織がないから」が1位で、SDGsの取り組みの成否には人材や組織体制が影響していることが考えられます。また「取り組んでいるが成果が出ていない理由」として、「自社の売上に繋がらないから」が25.4%と4分の1ほどが回答しており、経済性との両立にも課題があるようです。

・日本の企業におけるSDGsでは「人」を重視する傾向

17あるSDGsの目標のうち、「実際に取り組んでいるSDGsの目標」を訪ねたところ、目標8「働きがいも経済成長も」(全体:41.0%)と目標5「ジェンダー平等を実現しよう」(全体:39.7%)、目標3「すべての人に健康と福祉を」(全体:37.1%)が上位となっており、これは「今後取り組みたいSDGsの目標」を聞いた質問でも同様となっています。

「取り組んでいる理由」では、「社会的な意義があるから」(目標8:32.9%/目標5:33.9%/目標3:28.2%)が多くの目標で1位となり、目標8と5では「現場社員が共感しているから」(目標8:31.2%/目標5:27.2%)が次に挙がりました。

一方で、目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」といった自然環境に関するものは、実際に取り組んでいる割合が低くなっています。

調査概要

調査名:MA導入実態調査/企業におけるSDGsへの取り組み状況や意識に関する調査

調査期間:2022年7月22日(金)~7月25日(月)

方法:インターネット調査(実施:株式会社マクロミル)

調査地域:関東1都6県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、茨城県、群馬県、栃木県)、関西2府4県(京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、滋賀県、奈良県)、静岡県

調査対象:20~59歳の男女のうち、調査地域在住者で、営業/企画マーケティング/経営企画・事業企画・営業企画・商品開発/広報・宣伝 関連職従事者/システム・ツール選定関与者

サンプル数:合計620サンプル