コロナ禍にも負けない!アウトドア業界の快進撃
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コロナ以前より人気が出始めていた「アウトドア」関連の商品やサービスが、コロナ禍をきっかけに一気に需要の高まりを見せています。
2020年から2021年にかけてのアウトドア用品業界の市場規模は2,053億円。2014年の調査から急速に市場が拡大し始めており、最近では日本のトップ自動車メーカーであるトヨタによる「キャンプカー&アウトドア用品店」が誕生するなど、今大注目の業界の一つとなっています。
アウトドア専用の上場企業である「株式会社スノーピーク」の売上高を見てみると、世間がコロナ禍に突入した2020年の売上高は167億円という過去最高を記録(前年比17.6%)。しかも15期連続の増収であり、アウトドア市場が徐々に拡大してきたことが伺えます。
では、なぜ最近になってアウトドア商品の人気が高まっているのでしょう?
その理由として
- 一人キャンプやグランピングなどアウトドアの楽しみ方が多様化した
- YouTubeやSNSの影響で、色々なアウトドアの過ごし方が見られるようになった
- デジタル化の普及で「自然回帰」の流れが起きている
- コロナ禍で遠出や旅行の自粛が起きる中、近場のスポットで「自然に癒されたい」「家族や仲間とリフレッシュしたい」という人々が増えた
- 在宅ニーズに合わせた商品が多数ラインナップされた
などが挙げられます。こうした現象は海外でも同様に起きており、10年前と比較して世界のアウトドア市場は7割も増加したという調査結果もあるようです。
特に最近では「初心者向けのエントリー製品(バーナー)」を始めとするアウトドアグッズや「都会と自然を行き来できるデザイン性の高いアウトドア服」、「虫を寄せ付けないウエア」、「防寒ジャンパー」などのアパレルが人気。ホームセンターがプライベートブランドを展開したり作業服メーカーがオシャレラインを発売したりと、流行の波に乗った新たな動きも見え始めています。
コロナ禍になり「家族や仲間と過ごす大切さ」や「自然と戯れることができる喜び」などを改めて痛感したという人は多く、今後もますますアウトドア業界の市場規模は伸びていくことでしょう。またアウトドア用品は機能性が高いことから、近年では災害に役立つグッズとしても注目されています。
ライフスタイルや環境の変化によって、アウトドア業界はもはや我々の生活に欠かすことのできない業界の1つとなっているのかもしれません。
※本記事に出てきた金額や数値は、すべて業界動向サーチ(https://gyokai-search.com/3-outdoor.html)から引用しています。