ネットショップ作成サービス「BASE(ベース)」利用者を解剖してみた

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BASE株式会社が運営するネットショップ作成サービス「BASE」は、現在開設数160万店舗を数えるほどの人気を誇ります。

BASE利用者の約4分の3(73.8%※)が個人利用、法人は4分の1(26.2%※)となっており、個人がネットショップを通じて副業や起業を行うためのツールとして一定数の認知度を誇るツールとなっていることがわかります。法人の中には、個人で運営開始したものの事業規模が拡大したため法人化したケースもあるようで、特にコロナ禍でのネットショッピング機会の拡大により店舗の数も増加していると思われます。

また、販売商品の約4分の3(77.3%※)がオリジナル商品販売、4分の1(22.7%※)がセレクト商品となっており、オリジナル製品を扱っているショップの約65%はオーナー自身が自分で制作し販売しているようです。オリジナル製品を披露するイベントや展示会といったものがコロナ禍で軒並み中止となり、販売販路を断たれた個人の方も多く、ネットショップでの販売が唯一の販売経路となっている人も多くいらっしゃいます。

店舗オーナーのプロモーション活動ではSNSを利用した広告宣伝が最も多く、InstagramやFacebook、twitterといった主流なSNSでお金をかけずに集客するスキルを身に付けている店舗オーナーが多くいます。特に写真の撮影で気軽にアップ出来るInstagramの活用は全体の6割の方が利用する人気のSNS。中にはYouTubeやTikTokといった動画コンテンツを制作するスキルを身に付け、静止画よりイメージを伝えやすい動画プラットフォームへの展開を考えている方も増加傾向にあるようです。

BASE利用者の中では、ネットショップを本業で利用している方は全体の56%、副業での利用は43%と、働き方の多様化や本業での給料が上がらない事への不安感から、少しでも収入を増やしたいという方もいるようですが、出店したすべての店舗が売上を増やせるわけではないのも事実。

BASEオーナーが販売する商品はアクセサリーといった小物類やファッショングッズが多く、単に商品力が高かったり、オリジナリティがあるというだけでなく、競合ひしめくレッドオーシャン市場の中で「ブランドコンセプト」の周知・徹底や、「お客様との関係づくり」に力を入れていくことも店舗オーナーには求められます。

さらに同様なネットショップ作成サービス、メルカリのようなフリマアプリなど、BASE以外の販売チャネルも扱えるようにしておく(多店舗展開)ことがネットビジネスで売上を増やすには重要なのかもしれません。

※数値は2021年11月BASE調べによる