商業施設大型化によるセキュリティ対策の重要性

NEWS

商業施設の大型化に伴い、セキュリティ対策の重要性が増しています。

ショッピングモールや百貨店は、敷地面積が広く人通りも多いため、万引き犯や不審者の侵入を防ぐことは容易ではありません。特に駐車場は死角ができやすく、車上荒らしなどの事件や事故が起きる可能性も考えられます。

また、店舗従業員が責任者の目の届かないところで金銭や商品を内引きするケースもあり「いかに犯罪を抑止するか」は店舗経営の課題となっています。

商業施設で想定されるアクシデント

  • 金銭や商品の盗難
  • 車上荒らし
  • 従業員による内引き
  • 不審者の侵入
  • 感染症の蔓延

こうしたアクシデントの対策として考えられるのが、「防犯カメラ」や「セキュリティゲート」の設置です。

まず「防犯カメラ」ですが、これは犯罪の抑止と証拠の保存に役立ちます。
防犯カメラの存在を認識させることで、犯罪を未然に防ぐ効果があり、万が一、犯罪が行われた場合にも重要な証拠として警察や法廷へ提出することできます。

デメリットがあるとすれば、防犯カメラには首振り機能が無いものもあり、撮影できる範囲に死角が生まれることや、モニターを常時チェックするための人的コストを考慮しなければならないことが挙げられます。

次に「セキュリティゲート」ですが、これは主に従業員の内引き対策として効果があります。従業員がセキュリティゲートを通過すると「いつ」、「誰が」入退店したのかを記録することができるため、防犯カメラと併用することにより勤務中の従業員動向を管理・保存することが可能となります。

また店舗関係者と部外者を区別することで、不審者の侵入防止にも繋がります。

近年は、勤怠管理システムを併設するセキュリティシステムや、通過者の身体状態をスクリーニングし、新型コロナウイルスといった感染症の防止に役立つセキュリティゲートも登場しています。

いずれにしても、100%安心の防犯対策はありません。そのため「これだけやればセキュリティ上安全だ」という過信は危険です。
それぞれの設備や機能のメリット・デメリットをきちんと理解し、効果を最大限発揮できる体制が求められます。