リアルタイムな位置情報を利用したビーコン機能とのデジタル連携

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 商業施設におけるデジタル革命が進む中、トレンドとなりつつあるものの1つに、ビーコンを使ったプロモーション機能があります。

ビーコンとは

「Bluetooth Low Energy(BLE)」を利用した技術やデバイスのことを指します。
 大型ショッピングモールなどでは半径数十メートルの範囲内にいる人のスマートフォン端末に有益情報を配信したりすることが可能です。

 ビーコンはBluetooth信号を使用しているため、GPSとは異なり建物内においては効力を発揮します。

 この技術を使用することによって、顧客の行動データや購買データが収集可能となり、紙媒体よりも一歩踏み込んだ販促活動が行えるようになります。

 

 たとえば、利用者がA店舗に近づいた際、プッシュ通知でA店舗情報を発信する、そうすることで店内への誘致を促す、といったものです。
 別の場所では、B店舗に近づいた際にB店舗情報が発信される、と言った具合にリアルタイムでの行動指針をお客様に提示することができます。

 また位置情報や行動データ計測の結果、販促施策の無駄の改善および効率化にも結び付きます。適度に情報を発信しているにもかかわらず、引き込むことができない店舗には、販促施策の改善検討を打診することも可能となります。

 ビーコン利用にはアプリとの連動も欠かせません。
 アプリダウンロードはインストールへのハードルが高く、外でのインストールにおいては、Wi-Fi環境が伴わないと避けられる傾向にあります。

 そのため、誰もがすでに利用しているLINEのようなアプリを経由し、店舗情報を配信する企業や店舗が多くなっています。
 LINEであればQRコードを読み込むだけで友達追加も簡単に行えることも要因の一つとなっています。

 現在はほぼすべてのユーザーに同一情報を送信していますが、今後人工知能の技術が進むにつれ、1人ひとりの購買動向に基づいた情報発信も可能となってくることでしょう。