商業施設におけるSNS集客戦略の現在

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 これまでのマーケティングといえば雑誌広告やテレビCMを通じて行われるプロモーションが主軸でしたが、近年はSNSを取り入れた「SNSマーケティング」がスタンダードになりつつあります。

 商業施設においても、情報発信や集客方法の1つとしてSNSに力を入れる企業が増えてきました。

 SNSで発信する一番のメリットは、情報の発信者が一般ユーザーと直接繋がれることでしょう。
 それにより、一般ユーザーとのインタラクティブ(相互)コミュニケーションを活用し、商品の反応をダイレクトに聞くことができます。

 単なる広告とは異なり、アカウントのインサイトを活用することで、配信した情報効果を瞬時に測定できるのが特徴です。
 今やフォロワー数で企業の人気を測ることができるといっても過言ではありません。

 そんなSNSの中でも、特に人気なのが「Twitter」と「Instagram」です。

 Twitterは情報の拡散性が高く、気軽に情報発信ができるSNS。
 企業の近況や商品情報をツイートすることで、一般ユーザーとリアルタイムでの交流が楽しめます。

 一方のInstagramは写真投稿が中心のSNSです。
 フォトジェニックな写真を投稿したり、季節のイベントやキャンペーンに合わせた投稿をしたりと、視覚的に訴える手法で一般ユーザーを獲得するのに向いています。

 現在、実際の商業施設で行われているSNS戦略には以下のようなものがあります。

公式アカウントのフォローによるキャンペーンや割引

 企業の公式SNSにキャンペーンや割引情報を投稿し、一般ユーザーを店舗に呼びこんだり、商品掲載サイトへのアクセス数を増やしたりする手法です。
 商品の魅力やお買い得商品をアピールすることで、販促効果が期待できます。

フォトジェニックな撮影スポットの用意

 商業施設内にフォトジェニックなスポットを設置することで、それ自体を目的に来店する一般ユーザーを獲得できます。
 撮影スポットで撮った写真にハッシュタグを付けてSNS上で拡散してもらえることで、企業側は高い広告費を投じなくても見込み客に対したアプローチができます。

双方向コミュニケーションによるファンの囲い込み

 企業アカウントで一般ユーザーの投稿した自社製品の写真にコメントを残したり、商品問い合わせに真摯に回答したりする姿勢は、ユーザーからは好意的に受け止められます。
 双方向コミュニケーションを密に取ることで、ファンの囲い込みを促進します。

ハッシュタグを活用した投稿

 商業施設内のイベントや店舗に関連するキーワードをハッシュタグ付きで投稿することで、検索のラベルとなるだけでなく、フォロワー以外の一般ユーザーに見てもらえる可能性が高まります。

 最近では検索エンジンによる検索ではなく、SNSを使ったハッシュタグ検索が一般的になりつつあります。

 利用者の「本音を知る」ためにも、日々進化していくSNSを活用したマーケティング戦略に注目です。