今までのやり方ではもう古い!消費者の本音を探る「インサイト」獲得方法

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 皆さんはマーケティングにおける「インサイト」という言葉をごご存知ですか?

 インサイトとは、購買行動を促す消費者の本音や潜在ニーズのことを指します。

 昨今、消費の鈍化に伴い、従来型のキャンペーンといったセールスプロモーション施策だけでは大きな成果が見込めなくなりつつあります。

 そこで新たに注目されている方法が、消費者インサイトをしっかりと理解したマーケティング活動の実施です。

 お客様の声を聞くことがインサイトであるという考えもありますが、その声の裏側にある隠れた行動心理を拾い上げる必要があります。

 インサイトを獲得するには、消費者を観察するだけでなく、消費者になり切って購入決定時の気持ちについて仮説を立ててみることです。
 アンケートでありがちな消費者自身が「なぜ購入したのか?」「購入意思決定した最大の理由は?」という問いに明確に答えられる消費者はおそらくいないでしょう。

 よって仮説が事実であるかを証明することが目的ではなく、立てた仮説を持って多くの人を納得させられるかどうかという点が重要となります。

 インサイトを獲得した後は、それを次にどのように活用するかが求められます。

 活用方法については、企業である以上売上や集客力のアップということになりますが、顧客と接点を持つスタッフの考える人とプロモーションに携わる人、経営企画に関わる人ではそれぞれの考えが異なることでしょう。
 そのため、早い段階からそれぞれの立場の考えをすり合わせておき、最大公約数的な実行手段を準備しておく必要があります。

 消費者のインサイトを獲得し、それに応じた実行プランを行うことによってはじめて消費者自身も意識しなかった新たな市場が生まれることとなります。
 そこで最も重要なことは「行動すること」です。

 消費者インサイトを有効的に活用するためにも、行動プランに落とし込み、実行できるものにすることが担当者に求められるスキルと言えるでしょう。