【2021年】コロナ禍における年末年始商戦

NEWS

新型コロナウイルスの感染拡大の第三波に見舞われた2020年から2021年にかけての年末年始。

  

ソーシャルディスタンスの確保や3密回避など感染症対策に追われた百貨店では、入り口を複数に分けたり開店時間を早めたりして例年とは異なる年末年始商戦の対応に追われました。 

 

毎年店頭に多くの人が詰めかける年末年始商戦ですが、2020年~2021年にかけての年末年始はオンラインショップを通じた販売やアプリでの予約受付(おせち・福袋など)といった非対面での販売が中心となり、店頭に足を運び商品を購入する人の割合は大幅に減少する結果となったようです。 

 

実際、12月の段階でアスマークが行ったWebアンケートによれば、コロナによる消費マインドの低下から年末商戦に行かないもしくは行くのをためらっている人の割合が8割弱いたほか
(引用参照URL:https://www.asmarq.co.jp/data/ex202012year-end/)、
年始の福袋販売において大阪の大手百貨店では、2020年には6000人ほど詰めかけた開店待ちの客が、2021年では2500人まで落ち込んだ
(参考URL:https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/210103/20210103017.html
との結果も報告されています。 

 

海外に目を向けると、アメリカでは老舗デパートメントストアのメイシーズがコロナによる客足の落ち込みもあって、今後3年以内に125店舗の閉鎖および2000人規模のリストラすることを2021年の年始に発表しました(参照URL:https://www.usatoday.com/story/money/shopping/2021/01/05/macys-store-closures-2021-more-locations-liquidate/6550579002/)。
メイシーズの閉鎖やリストラ策はコロナによるパンデミック以前から計画されていたものもありましたが、今後のコロナの状況次第ではさらなる大量閉鎖や大量解雇などに追い込まれる可能性があると懸念されており、コロナによる経済ショックの影響は日本のみならず世界中に広がっています。 

 

一方、オンライン上では人気のコーヒーショップや化粧品メーカーなどの福袋が発売直後に即完売となる動きがあったり、在宅ワークを応援する家電福袋などが売れ筋の商品になったりと、明るい話題もあります。 

 

コロナ禍での年末年始商戦は、時代を反映した売り方・中身にいち早く目を付けたショップに軍配が上がったようです。