非接触型決済が急増!?コロナ禍における消費者の意識変化

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新型コロナウイルス感染に伴う最初の緊急事態宣言が2020年5月に発令されて以降、店舗従業員との接触を避けるために消費者の間で非接触型決済が増えてきていることがわかりました。

電通キャッシュレスプロジェクトが行った「キャッシュレスに関する意識調査」によれば(参照URL : https://dentsu-ho.com/articles/7430)、緊急事態宣言以降に支払いや買い物でキャッシュレス決済の比率が増えたと答えた消費者は46.7%。キャッシュレス決済が増えたと答えた人の中には、以前からキャッシュレス決済を使用していた人に加え、コロナ前は現金決済が主流だった人でコロナの流行を期にキャッシュレス決済に移行したという人が10%以上いました。

非接触型決済の醍醐味ですが、なんといってもお得にポイントが貯まることや、ポイント還元率が高かったりすることにあります。また金銭授受の手間が省けるため決済スピードが速く、煩わしさが軽減できるのもメリットの1つです。

コロナ以前には「お得感」や「スピード感」を理由に、若者やビジネスパーソンの間でキャッシュレス決済を導入する動きが見られましたが、コロナ以後では「店員や他の買い物客と接触する機会が減るため衛生的」、「店内での決済時間をなるべく短くしたい」といったコロナウイルス対策として、幅広い世代から非接触型決済が選ばれています。

非接触型決済の中でも特に人気の決済手段は、「QRコード決済」や「電子マネー」。決済端末での暗証番号入力やサイン記入といった手間がかかるクレジットカードに比べ、より接触が少なくスムーズに決済ができる手段が選ばれているようです。

また最近ではカードやスマホさえも必要ない「スマートリング」も登場。指輪でありながら非接触決済機能を搭載しており、アプリを介して銀行口座やクレジットカードを登録すれば「スマートリング」1つで決済することが可能となっています。

さらに、紛失や盗難時にはアプリからロックを掛けられるためセキュリティ面も安心であることから、今後非接触型決済の中心的存在になる可能性も秘めています。

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、これまで現金主義が中心だった日本に新たな風を吹き込んだ非接触型決済。衛生的でスピーディな非接触型決済が日本社会に根付く日もそう遠くはなさそうです。