商業施設における「授乳室」が集客にもたらす可能性

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小さな子どもを連れての外出は、経験した人にしかわからない辛さがあります。

特に乳児であれば、オムツ・授乳グッズ・着替えなど大きな荷物を持っていくだけでも一苦労。近くのスーパーに行くことすら負担に感じるのに、商業施設に乳児連れで行くなんてハードルが高すぎると感じる親も多いようです。

とはいえ時には商業施設に子供服を買いに行ったり家族で食事に出かけたりする機会もあるものですが、そんな時親であれば誰しも不安に思うのが

・授乳室やおむつ替えスペースが充実しているか

・清掃が行き届いた衛生的な施設か

・ミルクを作るための給湯器が設置されているか

といった授乳室の設備です。

近年、商業施設には授乳室があるのが当たり前となりつつありますが、中には「衛生面が心配」、「設備が充実していない」といった理由から親たちに敬遠される商業施設があるのも事実。

・いつも混雑していて利用したいタイミングで利用できない

・スペースが狭くて使い勝手が悪い

・授乳室の場所がわかりにくい

・いつも利用している店舗から授乳室までの距離が遠すぎる

・授乳室に導入されているベビー用品の安全性に不安がある

・授乳室内の温度が寒すぎる(または暑すぎる)

・男性が入れない

といった不満の声が多く聞かれます。

そのため、商業施設が子連れファミリー層を取り込みたいと考えるなら「授乳室の充実化」は避けては通れない課題かもしれません。

親たちが安心して利用するには、空調管理や清掃による衛生管理の徹底は基本中の基本。

さらに

・繊細で敏感な赤ちゃんが安心できる優しくゆったりとした環境づくり

・人目を気にする必要のない個室の設置

・順番待ちを解消できるブース数の確保

・家族が授乳を待つための待合スペースの提供

・感染症対策に配慮した空気清浄機の導入

などが求められます。

また、授乳室の利便性を高めるために「適切な数の配置」や「エレベーターや駐車場からのアクセスの良さ」、「喫煙室からの距離」といったユーザーの導線に配慮した施設設計も必要となるでしょう。

設備の充実した授乳室があれば、安心してゆったりと過ごせるだけでなく、商業施設にとっても大きな集客効果が見込め、プラスイメージや高評価にも繋がること間違いなしです。