百貨店とショッピングセンターの違いとは?
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商業施設には、 エリアや広さでの分類として
- 広域型SC(RSC)
- 地域型SC(CSC)
- 近隣型SC(NSC)
形態による分類として
- 駅ビル型
- ファッションビル
- 地下街型
- オフィスビル型
など様々な種類があります。
呼び方も定義も明確に定められているわけではありませんので、商業施設という括りであっても駅に隣接していれば「駅ビル」と呼ばれたり、「店舗名称」で呼ばれたりすることは一般的です。
私たちもあまり意識せずに百貨店と呼んでいたり、ショッピングセンターやショッピングモールと呼んでみたりしているのではないでしょうか。
しかし、百貨店とショッピングセンターは定義が異なっているをご存知ですか?
百貨店とは…
経済産業省 商業統計調査の基準によると「衣・食・住の商品群の販売額がいずれも10%以上70%未満の範囲内にあると同時に、従業者が常時50人以上おり、かつ売り場面積の50%以上において対面販売を行う業態」とされています。
そのため衣料品販売が大半で食料品販売が行われていないファッションビルのような形態のものは百貨店には属さないことになります。
さらに、百貨店協会への加盟の有無もポイントの一つです。
ショッピングセンターとは…
一般社団法人 日本ショッピングセンター協会によると
- 小売業の店舗面積は1,500㎡ 以上である
- キーテナントを除くテナントが10店舗以上含まれている
- キーテナントがある場合、その面積がショッピングセンター面積の80%程度を超えない(その他テナントのうち小売業の店舗面積が1,500㎡以上である場合には、この限りではない)
- テナント会(商店会)等があり、広告宣伝、共同催事等の共同活動を行っている
となっています。
(出典参照「ショッピングセンターの定義」:
URL http://www.jcsc.or.jp/sc_data/data/definition)
ショッピングセンターの違いについてはコチラ
2つの一番の大きな違いは、百貨店が「小売業」であることに対し、ショッピングセンターは「不動産賃貸業」に属していることでしょう。
百貨店は多品目を扱う一施設である一方、ショッピングセンターはテナント貸しした専門店の集合形態です。
百貨店業界としての売上が年々減少傾向にある中、百貨店の中には生き残りをかけてショッピングセンターのようなテナント型のスタイルに変わってきているところも増えています。
2020年はコロナウイルスの影響による休業もあったことから売上減少が叫ばれる中、どのような巻き返しを見せるかが注目されています。